バッテリー試作装置に関する技術情報ロールプレスとは?
方式の違いと選定のポイント

ロールプレスは、上下に配置されたロール(円筒)間に材料を通し、圧延や圧着、厚み調整などを行う装置です。フィルム、金属箔、電池材料、電子材料、樹脂シートなど幅広い分野で使用されており、製品品質や生産性に大きく影響する重要な設備です。

導入を検討する際には、単に加圧能力だけでなく、材料特性や用途、将来的な生産計画まで考慮することが重要です。

ロールプレスとは

メカ式(機械式)ロールプレス

サーボモーターやボールネジ、ウェッジ(クサビ)などの機械的な機構を用いて、ロールの隙間(ギャップ)や荷重を制御する方式です。 位置決め精度が非常に高く、ミクロン単位での精密な「隙間(ギャップ)管理」が得意です。油を使用しないためクリーンルームへの設置に適しており、応答性(レスポンス)やメンテナンス性にも優れています。
リチウムイオン電池の電極材、高機能フィルム、高精度な薄膜シートの圧延などに用いられます。

メカ式(機械式)ロールプレス

油圧式ロールプレス

油圧式ロールプレス

油圧シリンダーによる強い圧力を利用して、ロールを材料に押し付ける方式です。
メカ式に比べて「圧倒的に高い荷重(加圧力)」を出せるのが最大のメリットです。一定の圧力で押し続ける「荷重制御」が得意ですが、油漏れ(リーク)のリスクがあるため、クリーン度が求められる環境では対策が必要です。
金属箔の強圧延、厚みのある樹脂シートの圧縮、高荷重が必要な複合材料の成形などに用いられます。

エアハイドロ式ロールプレス

圧縮空気(エア)を利用して油圧を発生させ、その油圧で高い加圧力を得る方式です。大型の油圧ポンプやタンクが不要なため、小型・省スペースを実現できます。
フル油圧式と比べて油量が少なく、漏油リスクを軽減でき運用もしやすいなどの特徴もあります。リチウムイオン電池の電極材をはじめ様々な用途に使われますが、設備コストやメンテナンス性も重視したい場合によく採用されます。

エアハイドロ式ロールプレス

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