バッテリー試作装置に関する技術情報ロールコーターとは?
方式の違いと選定ポイント
ロールコーターは、フィルムや金属箔などの基材に対して、塗工液を均一に塗布するための装置です。リチウムイオン電池をはじめ、電子材料、機能性フィルム、医薬、化学材料など、幅広い分野で使用されています。「どんな材料を」「どんな品質で」「どのくらいの量をつくるか」によって種類や方式を選ぶ必要があります。
ロールコーターの種類
ロールコーターには複数の塗工方式があり、塗工液の性質や求める膜厚、用途によって適切な方式を選定する必要があります。
ここでは、用途や条件に応じた代表的な検討ポイントをご紹介します。
コンマヘッド方式
コンマヘッド方式は、比較的シンプルな構造を持つ塗工方式で、二次電池の正極・負極塗工などで広く使用されています。装置価格を抑えやすく、操作性にも優れていますが、塗工液が空気に触れる構造のため、溶剤揮発や粘度変化が起きやすい材料には注意が必要です。
ダイヘッド方式(スリットダイ方式)
ダイヘッド方式は、密閉されたヘッド内部を通して塗工液を供給する方式です。液材が外気に触れにくいため、粘度変化や気泡発生を抑えやすく、高精度な薄膜形成に適しています。電池材料や光学フィルムなど、高い均一性が求められる用途で主に採用されています。
グラビアヘッド方式
グラビア方式は、表面に微細な凹部を加工したロールに液材を保持し、それを基材へ転写する方式です。低粘度液や薄膜塗工に強く、高速塗工にも適しています。セパレーター塗工や機能性フィルム用途などで多く使用されています。





