量産の電池を製造する場合は仕様が確実に決まっていますが、電池試作においては仕様が変わる可能性があります。そのため、電池試作装置選びで重要なのは、仕様変更に伴う装置改造の柔軟性です。例えば、ロールコーターで液剤の粘度などが変わった場合には最悪ヘッド部分を変えて塗工しないと上手くいかないことがあります。ヘッド部分が交換できない装置の場合は、違う装置を購入する必要が出てきます。弊社のロールコーターはヘッド部分が交換できるシステムを採用していますので、コンマヘッドからダイヘッドに変更するといったことも可能となっています。 こうした装置の柔軟性に関しては、十分にメーカーに確認しておく必要があります。
ロールプレスやロールコーターなど、電池試作に欠かせない機械にも半導体が使われています。現在は半導体が不足していることに加えて、コンテナ不足や様々なコロナ禍の影響でスイッチやリレーなど一部の部品の入手も難しくなっています。ですので、発注から納品までにかかる日数が通常の2倍ほどかかることもあります。場合によっては、納期が未定といったケースもありますので、将来的に機械の購入を検討されている場合には早すぎるくらいの時間の余裕を持って発注先の業者に相談をしておいた方がよいでしょう。
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