ロールコーターの概要でも紹介しているコンマヘッドコーターは、最もシンプルな仕組みを持ったコーターの種類の一つです。コーティングロールの形状が記号のコンマに似ていることからその名前がついたと言われています。 ロールの数や配置を変化させることで複数の種類が存在し、様々な用途に対応できるようになっています。例えば、一般的な連続塗工には最もシンプルな2本ロールのダイレクトコート方式、間欠塗布をする場合には3本のロールを使って転写塗布をする方式を用いたりします。いずれの場合でも清掃性がよく、少量多品種の塗工に適しているという特徴があります。
一般的には高粘度の液材や厚膜の塗工に適していますが、部品の組み合わせ方で様々な用途で利用できるようになりました。二次電池の正極・負極の塗布でもよく用いられています。 少量の液材での塗工ができる、清掃性が高く多品種少量に向いている、と言ったことから研究開発で多く使われています。
液材が空気に触れているので、液材の粘度が変化した場合に塗工精度が低くなるなどの問題があります。構造上、液材の匂いなどを閉じ込めることが難しく匂いのある液材や毒性のあるものなどは工夫が必要です。また、低粘度材料は本塗工方式には向いておりません。
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