ロールプレスは、コーターにより基材に塗布された合剤に圧力をかけて密度を上げるために使われる装置です。リチウムイオン電池などの二次電池をはじめ、部品の基盤やフィルムやシート素材など様々なものの貼り合わせ・成形で使われます。最大の加圧圧力がどの程度必要かによって、装置の種類(加圧方式)が異なります。加圧方式については、次回詳しくご紹介していきます。
基材を挟み込む上下のロールをプレスロールと言いますが、この2本がロールプレスの中で最も重要な部品の一つです。プレスロールの表面に少しでも凹凸があると完成品の品質に大きな影響が出ます。凹凸がなくてもロール表面の温度が均一でない場合にもムラができる可能性があります。求める精度によってプレスロールの品質をしっかりとチェックすることや、装置購入後のプレスロールのメンテナンスや交換のしやすさなどを十分に考慮する必要があるのです。
ロールプレスに搭載されている2本のプレスロールはメンテナンスや交換が必要な部品です。通常は装置の上部からプレスロールを取り出し交換することから、装置の上部は相当な高さが必要となります(当社のロールプレスですとフロアから天井まで3メートル程度必要)。また、ロールプレスは他の装置に比べて比較的重くものが多く、1㎡あたり3t程度(当社データ)になることがありますので床の対荷重なども予め考えておく必要があります。
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