開発事例2つのヘッドが使えるコーター
弊社のロールコーターはお客様のご要望をお聞きし、ご要望ごとに様々な工夫を凝らして設計・開発を行っています。今回は、2つのヘッドが使えるコーター装置の開発に関する事例をご紹介します。
- お客様
- 企業様
- 用途
- バッテリーの試作
- ご要望
- コンマヘッドとダイヘッド両方を使えるロールコーターがほしい
今回のご要望は「コンマヘッドとダイヘッド、両方が使えるロールコーターが欲しい」というもの。バッテリーの試作では、様々な材料や液剤を使うことからヘッド部分を交換できるロールコーターを要望されるお客様は多いのです。
このような場合、弊社では通常ヘッド部分を独立したユニットとすることで簡単に交換ができるヘッドユニット交換式でご対応しています。が、今回ご紹介するケースでは、交換の際に人的な稼働をあまりかけたくないことや、アクシデントなどのリスクを減らしたいということから「ユニット交換式」は見送ることになりました。ヘッドユニットは50kgほどの重さがあります。ユニット交換式の場合、安全に配慮しながら複数人で作業する必要があるのは事実です。
ここで開発陣と頭を捻って考えたのが、下図のようにユニットを内包してしまう方式です。
ダイヘッドユニットを装置の中に内包しておき、使わない時には下に移動しておくというやり方です。これなら、重たいユニットを交換する手間もありません。しかも、オプション部品なども不要でコスト面でもかなりリーズナブルであるということから、お客様にとても気に入っていただき採用いただく運びとなりました。
弊社ではこのように、お客様のご要望やお困りごとに真摯に寄り添い、お客様に最適なご提案をさせていただいています。バッテリー試作装置で何かお困りのことがありましたら、ぜひ、お気軽にお問い合わせください。