ロールコーターの間欠塗工について

ロールコーターで間欠塗装を行う際の方式やヘッドごとの特徴を紹介します。

  • 間欠塗工

    1. 間欠塗工と様々な方式

    小型リチウムイオン二次電池をはじめ、様々な製造の場面で必要とされる間欠塗工。この間欠塗工については概ね次のような制御方法があります。

     a.ロール転写方式を利用して塗工しないタイミングを作る
     b.塗工の対象となる材料を物理的に引き離す。
     c.塗液の供給側を制御して塗工しないタイミングを作る

     弊社ではaの方式をコンマヘッドコーターで実装するケースが多いのですが、間欠塗工は塗工ヘッドによっても実装の難易度やコストが大きく異なってきます。

  • コンマヘッド

    2. 安価に実装でき応用範囲が広いコンマヘッドの間欠塗工

    弊社で最も多いのは、コンマヘッドコーターでロール転写を利用して塗工しないタイミングを作る間欠塗工の方式です。
    比較的シンプルな方式ですので、間欠塗工方式の中では安価に実装でき応用範囲も広いのが特徴です。コンマヘッドコーター自体が高粘度の液材や厚膜の塗工に適しているため、用途はある程度限られますが二次電池の製造などでもよく利用されています。

  • ダイヘッド

    3. 制御が難しいダイヘッドの間欠塗工

    同じロールコーターでもダイヘッドコーターの間欠塗工は少々複雑になります。
    ダイヘッドコーターでの間欠塗工では材料を物理的に引き離す方法や塗液の供給側を制御する方法などがありますが、そうした際に余った塗液が付着してしまわないようにダイヘッドを厳密に制御していく必要が出てきます。そのため、同じ間欠塗工でもダイヘッドコーターでの間欠塗工は複雑になりがちでコスト的にも膨らんでしまうというわけです。

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