試作・研究用コーターに多い要望とは?
株式会社サンクメタルはバッテリー試作のための装置を開発・製造していますが、中でもコーターはお客様からのご要望が多い装置の一つです。
試作・研究用に用いられるコーターで多いニーズと、弊社での対応内容をご紹介します。これから試作・研究用コーターをご検討の企業様のお役にたてれば幸いです。
また、電池以外の用途も多く、塗布後にラミネートフィルムを貼り付けるご要望等にも対応しています。
塗工ヘッドを交換したい
装置を交換することなく、塗工ヘッド部分のみを交換したいという要望は研究・試作機では多いものです。 サンクメタルでは、ヘッド部分をユニット化することで同じ装置で異なる方式の塗工ヘッドを交換して利用することができるようにしています。
材料をもっと早く乾燥させたい
塗工を行う時間を短縮するために乾燥能力の高いコーターを作ってほしいという要望も多く聞かれます。 サンクメタルでは標準タイプで炉長を400mm、800mm、1000mmと順次大きくし、最大6炉までの対応を可能としています。
塗工幅を拡大してほしい
EV用の研究が活発になったことに伴い増えてきたのが塗工幅の拡大ニーズです。
こうしたニーズに応えるためにサンクメタルでは、ロール幅600mm、基材幅500mm、塗工幅が最大450mmにも対応できる大型コーターの製造も行なっています。
乾燥路の熱源にIRを
乾燥炉に熱風だけでなく赤外線ヒーター(IR)も使いたいという声です。
ご要望に合わせて、IRと熱風の両方に対応したり、IRだけの乾燥炉にも対応しています。
溶剤回収塔の追加
リチウムイオン電池の材料には溶媒にNMPなど毒性のある材料が使用されていてそれらを大気中に放出しないためのご要望です。
サンクメタルでは独自設計の水冷タイプの溶剤回収塔を製品に追加。溶剤回収塔は処理量によって何種類か用意をしています。
乾燥炉蓋開閉の安全対策
乾燥炉のサイズアップに伴い多くなった声です。
サイズの小さい乾燥炉の場合、上扉開閉方式でしたが大きな乾燥炉では扉が重く開けにくいという問題がありました。扉が重力で落ちてくる危険性もあります。これらの対策として、大型の炉の場合は前側を開けるタイプとしました。